3DプリンターとはCADの3Dデータをもとに、スライスされた層を積み重ねていき、積層で物体を造形する機械装置です。極東精機製作所で導入しているのは、熱で溶かした樹脂を重ねていくFFF/FDM方式の3Dプリンターです。
従来の切削加工技術と大きく異なるのは、削って作るのではなく、積み上げてつくるため、より自由な形が造形できることです。
準備に必要なのは3Dモデルだけで、出力までスムーズにおこなえるため、ラピッドプロトタイピングや試作などで威力を発揮します。極東精機製作所でも治具の製作、本製品への応用をはじめました。
加工の町、大田区に新たな潮流を作るべく、積極的に新しい技術に挑戦していきます。
【導入機種】
・Markforeged社製X7
連続長繊維カーボンファイバーを編み込むことで、アルミ相当の強度を実現した3Dプリンター。
強度を必要とする治具類の製造に活用しています。
・久宝金属製作所社製クホリア
超高精細な造形が可能な国産3Dプリンター。CAD上では、把握できない立体的な意匠を短納期、低コストで造形できます。
これにより、切削加工や型成形等の本加工の前に、様々な検証を行うことが可能です。
・グーテンベルク社製G-ZERO
10倍速で造形可能な国産3Dプリンター。高精度、高剛性に作られた筐体と最先端の制御ソフトウェアで精度を落とさずに、高速で造形が可能です。
様々なマテリアルにも対応し、低コストで手軽に造形が可能。その高速性から樹脂部品の量産ができます。