最新設備導入!キーエンス社3Dスキャナ型三次元測定機
こんにちは~
今日は最近導入したばかりの最新設備をご紹介します。
㈱キーエンスの3Dスキャナ型三次元測定機、VL-500です!
全周まるごと高精度3D 3Dスキャナ型三次元測定機VL-500 | KEYENCE
これまでも接触式の三次元測定機は所有していたのですが、
現場の職人チームからの熱い要望により、この度めでたく配備されました~!
従来配備されていた接触式の測定器は、ステージ上に対象物を置き、接触子というパーツでコンビニなどのレジのバーコードリーダーみたいに対象物をちょんちょんとたくさん触って測ります。
その触って集めた点の情報をもとに三次元のデータを作成してくれる優れものです!
物理的に触って測っているので、精度も高いですし、触れば触るほど情報の精度も上がっていきます。
ただ、測定中に頻回に「キャリブレーション」と呼ばれる接触子の調整が必要なのです。
そして点(=座標)を取る関係で、ステージへの対象物の置き方にも細かい決まりがあり、
なんだかんだ高度なスキルが必要…。
精度を上げるために座標をたくさん取得するには、何度も接触し、そのたびにキャリブレーションし直さなけらばならないため、スキルに加え、時間もかかる作業でした。
そして接触子が届かない場所(深い穴の中など)は測れないという欠点がありました。
新しく配備された3Dスキャナ型の三次元測定機は、そんな不満を一気に解決!!!!
信頼の㈱キーエンス様謹製!
ステージにぽんっと置いて、ちょちょっとPCを操作して、ピカッとスキャンではい終了!
測定したい対象物に光を当て、反射する時間差や照射角度などからキーエンス様の頭脳で三次元形状を割り出すという、ものすごい技術で測定してくれるのです!
何度も接触子を当てずとも、一度の照射で最大1600万点(!)の座標を拾ってくれるので、膨大なデータ量から、かなりの精度の測定を行うことができます。
精度だけでなく、測る点が多すぎて接触式での測定では気が遠くなるような複雑な形状のものでも、ピカッと測定できてしまいます。時短!
光が届かない場所は測れない、という欠点はありますが、対象物の向きを変えて、違う角度からスキャンしたデータと組み合わせることで、より複雑な形状の物体の測定も可能になります。
数センチの長さの接触子に比べ、光のほうが届く範囲も広くなり、問題も大幅に改善!
あとは拾う座標の数が多いので、向かい合った面と面が平行か?とかの幾何公差というやつも測定できる、お役に立ちすぎる子です!
あともう一つ新機能が、色も見分けられるようになったこと!
スキャン時に写真も撮影して3Dデータに反映するそうで、測定する対象物に書き込まれた目印や製造番号などの情報もデータ上で確認できます。
測定対象物の設置やキャリブレーションなどの高度なスキルが必要だった箇所をことごとく自動化し、”人によるバラつきのない測定を実現”されたそうです。
今後は、この三次元測定機を使用したご依頼もお受けしようと考えています!
*完成した品物、ちゃんと図面どおり差異なくできているかな?
*手元にあるものと同じ形のものを作りたいけど、図面が無くて作れないよ~
などなど…お困りの場合はお声がけください♪
大きさはΦ500mmまで対応できます。
せっかくご縁があってお迎えした㈱キーエンス様の叡智の結晶!
ありがた~く享受して、みんなで余すことなく活用いたしましょう!